日本医師会傘下のシンクタンク日医総研は,医師会が提供するオープンソース版電子レセプト・ソフトORCAを扱うシステム・プロバイダ向けの「日医IT認定制度」で,最初の認定事業者を近く発表する。同認定制度には中堅中小のシステム・プロバイダを中心に42社が,9月の募集に応募したが,すべてが認定を受ける見通しだ。

 日医IT認定制度は,ORCAを使ったシステム構築を手掛ける事業者に対して,日医総研が専門サポート窓口の提供などで支援する制度。日医総研が今夏から認定試験を実施しているORCAの認定技術者と認定インストラクタを,最低1人ずつ雇用するほか,財務面などの審査をパスすることが条件だ。ORCAは「オープンソースで誰でも事業を始められる半面,医療機関を陥れるような悪徳事業者も現れる恐れがある」(日医総研の上野智明主任研究員)ため,認定制度を用意した。認定技術者と認定インストラクタの第1回試験は今年7月に行われ,それぞれ約80人が合格している。事業者の募集はその合格発表を受けて行われた。

 認定技術者と認定インストラクタの2回目の受験申し込みは,今月中旬に締め切られた。3回目の認定試験は来年4月以降で,以後年2回のペースで試験を行う計画。一方,事業者に対しては年明けにも2度目の認定作業が行われる予定。「過当競争を避けるため,事業者の認定は200社程度で打ち止めにする方針」(日医総研の上野氏)だ。
(松尾)