米HP(ヒューレット・パッカード)とNECは12日,アウトソーシング事業で協業する,と発表した。両社は国内外の企業からアウトソーシングを共同で受注し,今後1年以内に共同出資会社を設立する予定。

 アウトソーシング事業では,HPは160カ国100拠点のオペレーション・センターを所有し,800社以上のアウトソーシングの顧客を抱える。一方,NECは,ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)や金融・製造業の基幹システムのアウトソーシングなど国内で約2500社の顧客を抱えている。米国などでアウトソーシングに実績のあるHPと,日本で知名度があり多数の顧客を抱えるNECが組むことで,国内外のアウトソーシング事業を拡大できると判断した。

 両社は,まず2003年1月に共同でマーケティングの専任組織を発足。2003年中には,アウトソーシングの共同出資会社を設立する予定で,両社と受託先企業のSE(システム・エンジニア)が顧客企業のシステム運用管理を行う。当初は,中国,日本,米国が中心だが,範囲を東南アジアやヨーロッパに広げることも視野に入れており,BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業開始も予定している。

 NECの西垣浩司社長は「アウトソーシング事業の売り上げを現在の1000億円から,HPとの協業によって近いうちに倍増させたい」と話している。(中井)