広告・マーケティング企画などを手掛けるシアーズ(東京都港区、加藤健実社長)は、同社が開発した動的なバーコード表示技術の販売で日本ユニシスとの協業を開始した。日本ユニシスが同技術を使ったBtoBtoC(企業対企業対個人)型のeビジネスを支援するための仕組みとして売り込む。2003年度中に30社の顧客獲得を目標にする。

 提案の核になるのは、既存のバーコードを分割し、それぞれを0.1秒間隔で表示・再生するアクティブ・コード技術。Javaアプレットで再現するため、Java対応携帯電話の画面上に、白黒のしま模様が流れているように見える。携帯電話の画面上に表示できないケタ数の多いバーコードを送ったり、定期的に再生パターンを変更することでデータの重複排除やセキュリティの確保も可能という。POS(販売時点情報管理)端末などに備わるバーコード・リーダーで読み取れるので、新たなインフラを必要としないのも特長だ。

 シアーズ自身はアクティブ・コードの発行サービスを事業にする。サービス料金は、例えば会員管理用途でのコード発行が1人当たり月額10~20円、請求書発行用途の場合は月額35~50円。発行数に応じて課金する。POS端末などに組み込む解析・再構成用ソフトは無償提供する。(志度)