モバイル端末向けデータベースなどのベンダーである米アイエニウェア・ソリューションズが1月30日、日本法人を設立する。これまでサイベース日本法人(東京都千代田区、デーヴィッド・ワレン社長)の一部門だったものを、米国本社の100%子会社として再出発させることで、サイベース以外のデータベースを取り扱うメーカーやシステム・プロバイダでも扱いやすくするのが狙い。2002年度の日本国内の売上高は、全世界売上高7900万ドルの約10%の約9億5000万円。新会社設立でパートナ網を拡充することで、2005年度には全世界の25%程度の売上高にまで成長させたい考えだ。

 新会社アイエニウェア・ソリューションズ(東京都千代田区、早川典之社長)を設立した最大の理由は、サイベース色の払拭だ。PDAや携帯電話といったモバイル端末向けの小型データベースやWebアプリケーション・サーバーなどを使ったシステムを構築する際、オラクルやDB2などを担ぐシステム・プロバイダにとって、アイエニウェア製品は扱いにくかった。アイエニウェアが独立した日本法人になることで、サイベースと日本オラクルなどのライバル企業との距離を均等にし、パートナ企業を増やす計画だ。事実2月には、大手メーカーとの提携が控えているという。

 同社製のデータベースは、NECインフロンティアが構築するPOS(販売時点情報管理)システム、ミロク情報サービスの会計事務所用パッケージなどに使われており、OEM(相手先ブランドによる生産)事業が売上高の8割近くを占める。今後、OEMパートナを増やすことで売上高増加を目指す。(渡辺)