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 インターネットを使ったFAX送信サービスを手掛けるトランザクト(東京都渋谷区、アーロン・ファーマン社長)が契約顧客数を伸ばしている。Web-EDI(電子データ交換)の浸透で、受発注データの交換手段におけるFAXの使用率は下がり続けているものの、SCM(サプライ・チェーン管理)への取り組みが進めば進むほど多頻度少量発注になり、トランザクション量はむしろ増加傾向にあるからだ。

 トランザクトが提供するのは、米イージーリンク・サービシーズが提供するFAX送信サービス。受発注データなどをPDFファイルに変換し、通常の電子メールの添付ファイルとしてイージーリンクのデータセンターに送信すれば、指定した送信先にFAXデータとして出力する。FAX通信サーバーなどを導入する手段もあるが「スケーラビリティの確保に過剰な投資が必要なため、FAX通信サービスを選ぶユーザー企業が増えている」(ファーマン社長)とする。

 3年ほど前から、基幹システムが作成したデータのFAX送信サービスとして売り込んだところ、これまで大手製造業など約20社と契約。さらに10社程度ともテスト導入を始めている。FAX送信量は、1社当たり月平均で1万ページ前後になる。今後、パッケージをベースにした基幹システムの再構築が進むと「業務のオンライン化が進み、その都度、FAX通信量は増える。その増加速度は、FAXがEDIなどに置換される速度より大きい」(ファーマン社長)と見る。

 FAX送信サービス料金は、通信料込みで1枚当たり25円(ボリューム・ディスカウントあり)。近距離だと割高に見るが「FAXを利用しなければならない取引先は遠隔地に多いため、通信費の削減にもなる」(ファーマン社長)と言う。

 さらなる顧客拡大に向けて、ERP(統合基幹業務システム)システム導入などを手掛けるシステム・インテグレータを販売パートナに獲得する。ファーマン社長はパートナ企業のメリットを「提案当初からFAX通信が必要なことを検討済みのシステムは早期に立ち上がる。ERP提案時にはFAXサービスを組み合わせられるかどうかが競合他社との差別化になる」としている。

 2003年は、10社程度のパートナ企業を獲得し、新たな顧客を30社強増やすのが目標だ。(志度)