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 精密プラスティック部品製造の小松ライト製作所(吹田市、藤井良昭社長)が次期基幹システムの構築に着手した。手作り構築してきた情報システムをERP(統合基幹業務システム)ソフトのIFS Applications(スウェーデンIFS製)をベースに刷新する。システム構築はNECが受注した。

 小松ライトは、AV家電製品や携帯電話などに使う光ピックアップの駆動装置やバッテリ・パックなどを大手家電メーカー向けに製造している。プラスティック部品の成型から、金属部品の加工やメッキ、完成品組み立てまでの自社一貫対応により、無在庫・短納期の生産体制と高収益体質の両立に挑んでいる。

 新システムはまず、同社の滋賀工場に導入する。一貫対応に取り組む滋賀工場は一時期、赤字体質に陥っていたいが「1日1善運動」を展開することで、品質向上を図りながら、部署によっては人員を最大半分にまで削減。最近は、同社の有力拠点である岡山工場を収益率で上回る効果を上げ始めた。ここに最新システムを導入することで「滋賀工場の仕組みを、他工場にも早期に伝播させる」(藤井社長)のが狙い。そのための「土台となる情報システムが必要」(同)との判断だ。3カ月の短期導入を目指す。

 併せて、事業計画をより正確に弾き出せる経営環境実現への期待がある。種々の経営諸表の作成はコンピュータ化しているが「メーカーの発注確定がギリギリまで決まらない中で、事業計画と実績がかい離する例が目立ち始めた」(藤井社長)。今まで以上に営業現場と生産現場を結び付けることで、事業計画の精度を高めたい考えだ。

 バッテリ・パックなどの部品は一般に、プラスティックや金属といった素材や、金型成形やメッキ、着色といった工程の別に複数の部品メーカーを経由して組み立てる。小松ライトの場合、これら全行程を1社で賄うため「一企業内に複数業態向けのERPが存在するような形」(NEC)にもなる。それを実現できるツールとして、NECはIFSを選択・推薦したとしている。(志度)