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 運用管理ソフトを開発・販売する米BMCソフトウェアの日本法人は、7月からIBM製メインフレームの運用管理ツール群「System Advisor for z/OS」の販売を開始する。その第一弾として、同ツール群の基本となるソフト「System Explorer for z/OS」を7月から出荷する。

 System Advisorは、z/OSやOS/390の運用管理を行うツール群で、BMCのメインフレーム用管理ソリューション「MAINVIEWファミリー」の中の一つ。同社が販売していた従来のIBM製メインフレームの管理ツールと異なる点は、WindowsのGUIを採用したこと。メインフレームの運用管理を容易にすることで、企業のメインフレーム運用管理者不足などの問題解決を図れる。

 基本となるソフトSystem Explorerは、ファイル管理やジョブ管理などに特化しており、今後順次発売される予定の管理ツール群は、System Explorerと組み合わせることによって利用できる。価格は130万円から。BMCは直販と同時に、メインフレームのSI(システム・インテグレーション)に実績のあるシステム・インテグレータ4、5社をパートナにして間接販売を展開する。

 ITサービス業界では、メインフレームからオープンシステムに移行する「レガシーマイグレーション」のビジネスが注目を集めている。電子情報技術産業協会(JEITA)の調査でも、2002年度の国内のメインフレームの出荷台数、金額ともにマイナス成長となっている。これに対してBMCは「多くの企業では、まだメインフレームの役割は重要だ。メインフレームの技術者は40代、50代が多く現在では管理職に就くなど数が減少している。メインフレームの技術者を育成するには何年もかかり、技術者不足の問題を抱えている」として、メーンフレームの運用管理ツールの需要はあると見る。

 BMCは販売目標金額は明らかにしていないが、「BMC製運用管理ソフトの既存顧客の2、3割に販売したい」(BMC)としている。(中井)