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 ジャストシステムはナレッジマネジメント分野のソリューション事業へ本格的に乗り出した。6月12日に発表したナレッジマネジメント(KM)向けシステム新製品「GrowVision」を軸に、導入コンサルティングやシステム構築なども含めて、3年後には30億円規模の事業に育てる。

 GrowVisionの発売に合わせて、ソリューション事業体系を構築した。ビジネスコンサルティング、ITコンサルティング、ナレッジ資産、KMシステム構築、KMトレーニング、KMシステムサポート、ナレッジ資産メンテナンスなどのフェーズに分類。コンサルティングから運用までジャストシステム単体で請け負う以外に、パートナー企業と共同でサービスを分担するビジネス形態も模索する。

 現在、アクセンチュアや日本総研、三菱総研、ブーズ・アレン・アンド・ハミルトンなどがコンサルティングパートナーとして名乗りを上げている。ジャストシステムは、システム構築を担当するパートナー企業も広く募集する。3年後には10社程度と契約を結び、30億円事業の半分程度をパートナーに任せたい考えだ。

 GrowVisionは、同社の全文検索ソフト「ConceptBase」や仮名漢字変換ソフト「ATOK」の新版、データベースソフトなどを組み込んだKMシステム。登録ユーザーが入力したビジネス文書をXML文書に変換して、データベースに格納する。このとき、どのような業務フローのタイミングで入力したのか、必要な情報のチェックなどの追加情報を付け加えることで、文字情報だけでなく、業務処理方法などもナレッジ化できる。価格は50ユーザーで750万円から。現在の対応OSはWindows2000 ServerとRed Hat Enterprise Linux AS。

(渡辺 一正=日経ソリューションビジネス)