国際貨物追跡サービスをASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)で提供するカナダのデカルト・システムズ・グループの日本法人、デカルトシステムズジャパン(東京都千代田区、千原正貴社長)が日本市場を開拓するためパートナーの開拓に乗り出している。

 デカルト・システムズ・グループが提供する国際貨物追跡サービスは、倉庫業者や運送業者、通関業者など、物流に関わる企業間のデータを一元管理し、貨物追跡や受注確認、決済情報提供などの機能をASP形式で提供する。同社のVAN(付加価値通信網)サービスには、世界60カ国以上、6000社が接続しており、米フェデラルエクスプレスや米国三井物産など大企業が顧客になっている。

 昨年12月に設立した日本法人は、今年に入って本格的な営業活動を開始。これまで航空貨物業向けシステムなどを手掛ける郵船情報開発がシステム導入パートナーになっている。今年7月には澁澤倉庫が貨物追跡サービスLogiManの採用を決め、最初の顧客になった。澁澤倉庫は、顧客向けの貨物追跡サービスを今年10月にも提供開始する。

 今後は、日本市場で営業力を強化するため、販売やシステム導入で協業するパートナーの開拓に力を入れる。7月に社長に就任した千原氏は「日本市場は、パートナーを中心に事業を展開する。当社が提供するサービスは、物流業務におけるネットワークインフラ。パートナーと協業して、ユーザー企業の業務に合ったアプリケーションを提供していく」と意気込む。現在、新日鉄ソリューションズとパートナー契約を結ぶ基本合意に達し、ユーザー企業に共同で提案活動を開始したほか、大手ソリューションプロバイダや大手商社など数社と協業に向けた話し合いを進めている。

 デカルトシステムズジャパンは、今後、カナダ本社で提供している投資対効果の評価サービスを早期に日本に導入し、営業活動を強化する計画。同社は、貨物追跡ASPサービスと、今年8月中に日本語版を投入する物流業向け配送計画システムを2本柱にする。売り上げは、2004年1月期が1億円、2005年1月期が3億円、2006年1月期が10億円という目標を掲げている。

森重 和春=日経ソリューションビジネス