アルゴ21の子会社で人材派遣などを手掛けるアルゴインテリジェントサービス(AIS、東京都中央区、下村公雄社長)が、インターンシップ(就業前経験)を活用した採用・就職支援サイト事業、intern to perm(i2p、http://i2p.jp)の本格展開に乗り出した。

 i2pは、採用を希望する企業から利用料を徴収し、無料登録する学生とのマッチングを図るためのWebサイト。インターンシップ段階と就職活動段階の二つがある。いずれも企業側、学生側のそれぞれがセールスポイントを登録し、それに基づいて紹介するため「会社名や業界イメージだけで選んだり、入社後に業務内容が期待したものと違ったといって離職したりするなどのミスマッチを防げる」(AIS)。厚生労働省によれば、入社3年以内の離職率は1995年以降30%を超えており、採用企業のコスト引き上げの要因になっている。

 マッチングの基準にするのは、ビジネスの基本知識、OAの知識、職種別の専門知識、インターンシップの実務経験など。それぞれの知識は登録時に簡単なテストを実施し、学生に現状のスキルを把握してもらうと同時に、スキル向上に必要な講座を紹介する。ビジネスマナーなどはAISが全登録者に無償で教える。インターンシップの対象職種は最大10種を選択させる。

 AISはi2pサイトを立ち上げるのにあたり、約20人の大学生スタッフも組織化し、就職支援に必要な機能を調査したところ、「実際の業務内容を知る情報がほとんどない」「就職活動の時に送られてくる募集案内メールが多く、内容まで見ていない」「先行き不透明な中で、やりがいがある職場を見つけたい」といった不満の声が寄せられた。インターンシップと、各種スキルのマッチングの機能によって、こうした不満の大部分が解消するとみている。

 9月中旬時点の登録数は企業側が30社、学生側は260人。2005年3月末までに企業1000社、学生1万人を集め、2億5000万円の売り上げを目標にする。利用を希望する企業の業種を限定していないが、これまでIT関連企業ではアローズ・システムズ(横浜市、矢津 達彦社長)、イー・ベンチャーサポート(東京都文京区、池上 哲二社長)、キヤノンシステムソリューションズ(東京都港区、浅田 和則社長)、日本オフィス・システム(東京都中央区、尾崎嵩社長)、三井情報開発などが登録している。

 i2pに登録する企業は、企業登録やインターンシップのマッチングなどを含め年間70万円を支払う。採用時には学生1人当たり5万円の紹介料と、入社時の成功報酬10万円が必要になる。AISは、i2pの機能を拡張し、2004年春には社会人・第2新卒対応版や中高齢者の再就職版などのサイトも立ち上げる計画。

志度 昌宏=日経ソリューションビジネス