NECは、画像データを携帯電話やPDA(携帯情報端末)などモバイル端末などで閲覧できるように自動変換する画像処理技術を商品化し、18日から販売を開始した。商品名は「MM GATE」で、モバイル端末向けにEC(電子商取引)の強化を図る企業に売り込む。
MM GATEは、写真など画像データのサイズ、GIFやJPEGなどの画像フォーマット、色数、データ圧縮率を自動的に変換するソフト。パソコン、携帯電話、PDA、カーナビゲーションと利用端末の画面の大きさに合わせて、自動的に画像を調整して表示できるようにする。
一般に画像を携帯端末などに配信するためには、各端末ごとに編集作業が必要だが、MM GATEを使用することによって編集する手間が省ける。また、サーバーで管理するのは1つの画像だけですむため、Webサーバーの数を増加しなくてもすむなど、運用管理コスト面でのメリットがある。
MM GATEは、ソフトとLinux OS搭載サーバーExpress5800(120Rd-1または120Mfモデル)とセットで、価格は560万円から。物販や商品紹介サイトなどECサイトを運営する事業者などをターゲットに、3年間で100セットの販売を見込む。今回は、静止画像のみだが、2004年春には動画対応版も販売する予定。