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 新日鉄ソリューションズ(NSSOL)と日本システムディベロップメント(NSD)は3月9日、大規模システム開発での協業を柱にした提携を発表した。システム開発における技術基盤を共有した上で、案件に投入する人材の動員力を高めるほか、お互いが持つ製品の相互調達、販売でも協力関係を強化する。

 NSSOLとNSDは従来、主に金融分野のシステム開発で協業関係にあった。今後はこれを拡大し、産業分野にも協力関係を広げる。NSSOLの鈴木繁社長は、「高度化、大規模化するユーザー企業のシステム開発ニーズへの対応力を高めるために、元請け、下請けという関係ではなく、共通の技術基盤に基づいて、品質や生産性を担保できる協業関係を作る」と狙いを説明する。

 提携を通じて両社は、大規模案件の開発時に、NSSOLが持つ4200人、NSDが持つ3300人の連結人員を協調して動員できる体制にする。加えてNSSOLは、自社が持つ開発ツールや開発支援環境を有償でNSDに開示し、両社が共通の開発手法を基盤に開発することで、開発効率や品質の向上を狙う。

 NSSOLは現在、協業するパートナーの集約を進めており、現在約300社あるパートナーを、2005年3月期にも、3分の1程度まで減らす計画だ。今回のNSDとの提携はその一環で「NSDは今後、コアアライアンスパートナーとして、当社にとって1番大きなパートナーになってもらいたい」(鈴木社長)という。NSSOLは、現在年間4~5億円のNSDへの発注量を、2005年3月期に10億円程度にまで高める狙いだ。

 今回の提携に当たって両社は、相互出資による資本提携を実施する計画。NSSOLが3億円、NSDが1億円を出資し、NSDは、NSSOLから役員を受け入れる。両社とも、システムインテグレータ同士で資本提携にまで踏み込んだ協力関係を結ぶのは初めて。

森重 和春=日経ソリューションビジネス