中小企業向け電話販社のフォーバルと日本IBM、医療機関向けソフト開発のクオンシステム(東京都板橋区)の3社は4月16日、中堅・中小の医療機関に向けたIPソリューション事業で提携すると発表した。FTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)回線やIP電話、パソコン、医療資材の電子調達・在庫管理を行うASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスをセット化し、「クリニック向けBBパック」として5月6日から提供する。

 フォーバルは、自社でFTTH回線をベースにしたIPソリューションを自社で販売するほか、外販にも力を入れている。今回のサービスは大塚商会への外販に次ぐ第2弾だ。今後もフォーバルは、「NTT電話を解約しても従来の電話番号が使い続けられる」という特徴を生かし、中堅・中小企業向けの販路をIT系のソリューションプロバイダなど外部企業との協業で切り開く方針だ。

 提携した3社のうちフォーバルはFTTH回線とIP電話を、日本IBMはパソコンを、クオンシステムはASPサービスを持ち寄りパッケージ化。これを医療機器商社に卸し、医療機器商社が各病院に販売する形態を採る。また日本IBMは、今回のサービス納入を通じて自社のテレマーケティング部門を活用しながら、病院向けの新規ビジネス案件を発掘する。

玄 忠雄=日経ソリューションビジネス