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 富士ソフトABCは9月21日、東京証券取引所のシステム運用などを手掛ける東証コンピュータシステム(TCS、東京都中央区、井上允人社長)を子会社化すると発表した。プライムシステムが保有する株式を譲り受けるもので、発行済株式総数の64.5%に当たる2万5800株を22億5000万円で取得する。残りの株式のうち35.0%は、従来通り東証が保有する。

 TCSは、1961年に東証のシステム部門から分離して計算センターとして発足、以降東証をはじめとする証券関連のシステム開発・運用などを手掛けてきた。2002年2月に、プライムシステムが東証から株式の64.5%を取得し、子会社化していた。プライムシステムは、2003年9月期決算(連結ベース)で売上高178億9400万円に対し86億9300万円の経常損失を出すなど、極度の経営不振に陥っており、TCSに関心を示すソリューションプロバイダも多いことから、その去就が注目されていた。

 富士ソフトABCは、7月初旬からTCS買収に向けて具体的な詰めの作業を開始し、このほど買収金額など条件面でプライムシステムと折り合った。株式の譲渡は9月30日の予定。富士ソフトABCは自社のアウトソーシング事業や証券関係のシステム開発で、TCSとのシナジー効果を狙う。2004年度下期中に、具体的な事業戦略面でのすり合わせを行う予定だ。

木村 岳史=日経ソリューションビジネス

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