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 日本SGI(東京都渋谷区)は、発する声から怒りや喜びなど話し手の感情の動きをシステムで認識できる技術をエイ・ジー・アイ(AGI、東京都港区)と共同開発し、同技術を用いるアプリケーションの開発ツールキットを10月18日に発売する。「Sensibility-Technolgy:感性制御技術」と呼んでおり、開発ツールキット「ST SDK」は100万円。利用者とコンピュータシステムを結ぶ新しいヒューマンインタフェースとしてソフト会社などに幅広く売り込む。例えば、携帯電話やゲーム、コールセンター、カーナビ、家電やロボットの分野などに期待しているほか、大学や医療機関なども狙う。

 同技術は、単語登録に基づく一般的な音声認識とは大きく異なり、言葉の内容は認識していない。一定時間内における話し手の抑揚、ピッチ、パワーなどのリズムから声の状態の変化を約300種類の特徴点で抽出し、解析した結果から話し手の感情を推測する方式という。

 従来のST Ver.1.0は怒りや喜び、悲しみ、平常の4つの感情しか検出していなかったが、今回のVer.2.0では新たに笑いや興奮も検出できるほか、泣き笑いといった複雑な感情まで把握できるようになった。「これで、ほぼ人間と同等に感情を認識できる。今回は外国語には対応していないが、一部の方言には検証済みだ」(光吉俊二AGI社長)。既に前バージョンを使い、コールセンターのクレーム解析のほか、画面に女性を表示して案内するバーチャル受付システムなどに利用実績がある。

 今回、日本SGIは開発ツールキットの販売だけでなく、同技術を利用するためのコンサルティングサービスにも乗り出す。「チューニングなどはST SDKを購入しただけでは難しいため、別途コンサルティング契約が必要になる」(日本SGIの大塚寛・新規事業推進オペレーション統括)。ST SDKは販売価格とは別に年間保守料が20万円。最初の1年間で約100本を販売し、2億円の売り上げを目指す。

大山 繁樹=日経ソリューションビジネス

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