業務ソフトベンダーの弥生(東京都中央区、平松庚三社長)は、年商5億~50億円の中規模企業をターゲットにした会計ソフト「弥生会計 05 NE」を2005年春に発売する。これまでは個人事業所や小規模企業が主要ユーザーだったが、NEの投入でより規模の大きな法人向けの市場を開拓する。
NEは、弥生会計シリーズでは初めてLANに対応しているのが特徴となっている。増加傾向にある中規模クラスのユーザー企業からLAN対応を望む声が高まり、NEの投入につながった。また、弥生会計の上位版であるプロフェッショナル版の機能をすべて搭載。お知らせやよくある質問(FAQ)の最新情報を配信したり、オンラインローンなどのサービスを受けられるなどの新機能を利用できる。動作環境は、Windows 2000 Server以降。予定価格は3ライセンスで50万円、年間サポート料金が8万円から。
これまでの弥生会計シリーズは、量販店での店頭販売を主に展開しているが、NEではパートナーによる間接販売が中心になる。このため、新規にソリューションプロバイダのパートナーを募り、NEの間接販売体制の確立を急ぐ。弥生はパートナー数を100社以上にしたい考えだ。
弥生は、11月から順次発売する新しい弥生シリーズ全体で年間10万本の販売を目指す。このうち、NEの出荷本数は1000本を見込んでいる。