東芝情報システムと電通国際情報サービス(ISID)、住商情報システム(SCS)の3社は11月16日、グループ連結経営を狙ったソリューションの提供で提携したと発表した。具体的には、ISIDが持つ連結会計ソフト「STRAVIS」とSCSのERP(統合基幹業務システム)ソフト「ProActive」を、東芝情報システムがグループ連結経営のソリューションとして販売する。東芝情報システムはSTRAVISとProActiveのインタフェース部分の開発も行う。ユーザー企業は各ソフトを別々に購入するより、低価格かつ短期間に導入できる。各ソフト間のシームレスなデータ連携も簡単になる。導入に際しては、東芝情報システムが全体のプロジェクト計画を立案したり、導入作業などを担当する。ISIDとSCSの担当者もコンサルタントとして参加する。
ISIDやSCSにとっても今まではグループ連結会計、ERPとそれぞれ別々に提案してきたが、両方を連携させることで新たなソリューション分野を開拓し、STRAVISやProActiveの拡販につなげる考え。「従来は四半期などグループ連結決算のシステムが求められたが、最近は月次でグループ全体の業績を迅速に把握するなど、管理会計を強化したいニーズが大きくなっている。そのため他社との連携を推進した」(ISIDの中村和浩ビジネスソリューション事業部プロダクト営業1部営業2課長補佐)。ISIDの場合、以前から連結会計ソフトを販売してきたが直販が中心だった。それを今回の提携をきっかけに販売方法を見直し、間接販売も強化していく方針だ。
STRAVISはISIDの連結会計ソフト「SCOPE」の後継製品で2003年7月から発売しており、既に約60グループが導入済み。ProActiveは昨年だけで約400社に販売したという。今回の新ソリューションで11月16日からの1年間で約20グループに販売していく計画で、約15億円の売上高を目指す。
「日経ソリューションビジネス」は、ITサービス企業の営業・マーケティング、マネジメント向けの雑誌です。
今なら「日経ソリューションビジネス」を無料で1冊試読いただけます。
詳しくはこちらからどうぞ。