ソフトバンクグループの通信事業者である日本テレコムは、12月中にビジネスコンサルティングを手掛ける専門部署を発足させる。事業領域を、通信サービスから「ネットワークソリューション」へとシフトさせる戦略の一環で、部門のトップは外部からスカウト済み。2005年春から業務を本格始動させる見通しだ。

 日本テレコムが新設するのは「ビジネスモデル・トランスフォーメーション・サービス部」(仮称)。新部署では、「ユビキタス」「ブロードバンド」などのコミュニケーション技術を使って、顧客のビジネスの手法やプロセスをいかに変革させるかという戦略の立案や、受注案件のプロジェクト管理を手掛ける。領域としてはビジネス・コンサルティングだが、「マッキンゼーアンドカンパニーのように、顧客の事業戦略自体を立案する『経営コンサルティング』は手掛けない」(倉重英樹社長)。

 また、コンサルティング分野に進出しても、従来通りIT系パートナーなどとの協業は重視する。コンサル進出の狙いは、「協業(をコントロール)するには、プロジェクト全体を管理するリソースが必要。そのための核を自社で持つ」(倉重社長)ことにある。これまで、ネットワーク商談において、通信事業者は“土管屋”として価格競争にさらされる立場にあった。日本テレコムは、戦略立案を通じた顧客アプローチを強化することで、協業に置ける主導権を握り、顧客から見て「代替しにくいソリューションの元請け」を目指す。

 新部署のトップには、8月に日本テレコムに入社した太田尚氏が就任する予定。太田氏は前職で、マニュジスティックス・ジャパンのビジネスオペレーションズ担当のバイスプレジデントを務めていた。

玄 忠雄=日経ソリューションビジネス

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