シスコシステムズは、パソコン上でWeb画面や文書などを共有しながらビデオ会議ができる製品「Cisco MeetingPlace 5.3」を今月から日本で発売した。シスコでは、データやビデオなどを複合的に使った通信を「リッチメディア会議」と呼んでおり、2005年のIP電話商談において顧客に訴求する主力商品に据える考えだ。MeetingPlaceを扱えるパートナーも順次増やし、年内にもIP電話のパートナーの約半分に当たる10社超を通じてソリューションを提供する体制を整える。
MeetingPlace 5.3は米国で昨年後半に投入された製品で、元々は米シスコが2003年11月に買収した米ラティチュード・コミュニケーションズが開発した。バージョンアップによってシスコのIP電話との連携機能を備えたことで、このほどリッチメディア会議を実現するシスコ初の製品として発売された。Lotus NotesやOutlookなどと連携して、カレンダー機能で会議をスケジューリングしたり、電子メールで参加者に招集をかけるといった機能も備える。
シスコは、MeetingPlaceの販売に当たってパートナーに一定の資格取得を義務付ける。具体的には、IP電話販売のパートナーの資格を持つほか、(1)MeetingPlace向けトレーニングを修了、(2)システム動作検証などが行えるラボ用システムを購入--することが必要。1月時点での日本の販売パートナーはネットマークスなど2社だが、IP電話のパートナーの半数は、MeetingPlaceのパートナーになる見通しという。
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