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 ネットワーク機器の開発・販売を手掛けるプラネックスコミュニケーションズは、IP電話や携帯電話の関連製品を手掛ける日米の4社を買収し、ネットワーク関連のサービス事業に参入すると発表した。新たに買収したのは、ライブドアがIP電話関連ソリューション開発のためにシリコンバレーに設立した米レッドSIPや、パソコンBIOSのほか携帯電話関連のソフト開発を手掛けるアメリカンメガトレンド、そのソフト販売を手掛けるトリスター、アメリカンメガトレンドの関連会社である米サスティーン。プラネックスは、これらの企業群の製品や技術を活用し、携帯電話やIP電話に向けて、アドレス帳やディレクトリサービス、通話サービスなどをASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)事業を展開する計画だ。

 プラネックスはスイッチ、ルーターなどのLAN製品を中心に通信関連製品の開発・販売を手掛けている。今回の買収は、同社にとって「ハード販売から、(自社資産を使って課金制サービスを提供する)ストックビジネスに事業領域を広げ、第2の創業に挑む」(久保田克昭社長)という狙いがある。プラネックスの売上高のうち半分が法人向け製品であり、ASPサービスも法人と個人の両方を用意する。また、両方のサービス共に、パートナー経由での販売に取り組む。特に法人向けは「従来のディーラーやインテグレーターに留まらず、新たなパートナーを開拓する」(久保田社長)という。

 買収した企業のうち、アメリカンメガトレンドは携帯電話用アドレス帳ソフト「携帯万能」を、関連会社の米サスティーンは北米向けで同種のソフトのほか無線IP電話ソリューションなどを手掛けており、出資者である丸山宏之社長などから、株式交換で全株式を取得した。レッドSIPは、IP電話の標準プロトコルであるSIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)関連の開発やインテグレーションに強みを持つ。90.9%を出資するライブドアファイナンスと9.1%を出資する山崎徳之CEO(最高経営責任者)の2社から、30万ドルで持ち株を買い取った。

 プラネックスは、これらの製品・技術を組み合わせ、まずブロードバンド経由で携帯電話機のデータやコンテンツを同期できるサービスや、IP電話向けのディレクトリサービスを「今年夏にも提供する」(レッドSIPの山崎徳之CEO)。さらに、プロバイダなどに依存しないIP電話サービス自体も「今年秋にも提供する方針」(山崎CEO)という。携帯電話に搭載したアプレットで自動的に電話帳などのデータを更新するといった、無線IP電話向けの各種ソリューションも用意し、パートナーに供給していく。

 なお、個人向けのサービスについては、「ライブドアやヤフーなどのポータル事業者や、インターネット接続事業者などをパートナーにして、市場開拓を進める」(久保田社長)考えだ。

玄 忠雄=日経ソリューションビジネス

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