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 NTTデータと鈴与グループは、物流業務におけるSCM(サプライチェーン・マネジメント)システムのコンサルティングやシステムインテグレーション(SI)事業を狙い、共同出資で新会社を7月に設立すると発表した。ITスキルを保有するNTTデータと物流ノウハウを備える鈴与グループが協業することで、主に製造業向けのSCMソリューション市場を開拓する。写真はNTTデータの宇治則孝常務と鈴与の鈴木与平社長(右)

 新会社の名称は「NTTデータベルSCMソリューションズ」(仮称)で資本金は1億円。NTTデータが51%を出資して子会社にするほか、鈴与が20%、鈴与グループでシステム関連を手掛ける鈴与シンワートが29%を出資する。別にNTTデータは鈴与シンワートに6.9%(約1.8億円)を出資し、関係を強化する。設立時の社員は約30人で鈴与グループ側が大半を占める。社長はNTTデータから出す。初年度の売上高は約25億円を見込んでおり、5年後には約50億円にする計画。

 鈴与グループは約130社を傘下に収め、物流事業を中核に売上高は約5000億円。物流のノウハウやスキルのほか、「Cargo Master」と呼ぶ物流管理システムも販売している。荷主として製造業を中心に大手から中小までユーザー企業を抱えており、物流とITのシナジー効果で、さら市場開拓したかった。一方、NTTデータは企業間連携のITインフラシステムやRFID(無線ICタグ)などの技術を備え、中期経営計画で自動車や医薬品、エレクトロニクスなど製造業のソリューション分野を開拓したかった。そこで両社の思惑が一致した。

 新会社の当面のユーザー企業は鈴与グループの荷主になる。外部へのSI事業のほかにも、鈴与グループの社内システムの開発や運用なども引き受ける。ただし、実際の開発は鈴与グループ傘下にある別のシステム関連子会社が担当するため、新会社は営業の窓口としての側面が強い。鈴与グループ全体では約1000人のSEを抱えており、こうした人材資源も活用していく。

大山 繁樹=日経ソリューションビジネス

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