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 「中堅・中小企業の市場ではチャンレンジャーの立場だが、食いこむチャンスは十分ある」。ワークスアプリケーションズの牧野正幸最高経営責任者(CEO、写真)は、中堅・中小企業市場に本格参入するための戦略を明らかにした。今月中に正式発表する。同社の子会社であるワークスプロダクツが開発販売する中堅・中小企業向け会計ソフト「MONEY」を大幅に刷新する。新版は、カスタマイズやアドオン、追加テンプレートなどが不要な“ノーカスタマイズ”のソフトに生まれ変わったという。

 ユーザー企業には、できるだけノーカスタマイズでソフト提供するというのが牧野CEOの信念。同社は既にノーカスタマイズを武器に、ERP(統合基幹業務システム)ソフト「COMPANYシリーズ」で大企業向けERPソフト市場のシェアを伸ばした。MONEYは他社の製品だったが、2003年4月に開発会社ごと買収したソフト。これまでは売り上げの半分をカスタマイズ費用が占めていた。牧野CEOは、「2年かけてようやく、ノーカスタマイズの製品にすることができた」と話す。

 バージョンアップもCOMPANY方式を採用する。COMPANYは年3回のバージョンアップを行っており、「年間保守料さえ払えば、ユーザー企業は最新の機能を使い続けられる。機能強化を何年も待つ必要がなく、バージョンアップ時の移行費用も必要ない。新製品でも同様にする」(牧野CEO)。

 MONEYのターゲットは従業員数が200人~1000人の企業で、平均価格は約1000万円を想定。COMPANY会計の場合は1000人以上の企業で、平均価格が3000万~4000万円だから、約4分の1の価格になる。販売戦略もCOMPANYと異なる。COMPANYはほぼ直販で提供してきたが、MONEYはワークスプロダクツによる直販と、パートナー販売を半々にする考え。特に期待しているのが日本IBMの販売パートナーである。というのも、MONEYは元々、iSeries(AS/400)向けの会計ソフトとして実績があった。当然、新版についてもクライアント/サーバー型やWeb型に加え、iSeriesの環境でも動作する。

 初年度の売り上げ目標は5億円である。「中堅・中小企業もTCO(所有総コスト)の削減を意識するようになった。ノーカスタマイズで導入でき、将来支払うコストを明示できる我々はTCOの削減を提案しやすい」と目論む。

鈴木 孝知=日経ソリューションビジネス

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