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 日本アバイアは5月24日、東芝と共同で開発した日本市場専用のIP電話機「SP-1020A」(写真)を6月中旬から販売を開始すると発表した。同社が提供するIP電話サーバーなどに接続して利用する。東芝はもともとアバイアの販売パートナーで、8月には東芝本社の電話機をSP-1020Aを変更する予定だ。

 SP-1020AはIP電話の標準プロトコルである「SIP(Session Initiation Protocol)」を使って、日本のオフィス向けの機能を強化した電話機である。電話機を開発しただけでなく、IP電話サーバーでも日本市場向けの機能を実現するために120項目以上の追加開発を行ったという。
 
 同社の加藤浩明取締役事業開発室長は、「電話機に付いているランプの光り方1つとっても、日本の電話機と欧米の電話機では異なる。こうした細かな違いまで徹底的に日本市場に合わせた」と語る。同社の従来製品に比べて、ディスプレイを小さくして多機能ボタンを増やしたり、漢字表示を可能にするなど日本の電話機に近くなった。

 さらに、電話としての機能面でも日本のオフィスのほとんどで使われているグループ代表機能などを追加した。通常、SIPで実現できる電話の機能はレガシーのPBXに比べて少ない。特に海外ベンダーの製品だと日本市場特有の機能がついていないか、もしくは独自プロトコルを使って実現することが多かった。

 価格は3万6000円。アバイア アジアパシフィックのマーク・リー プレジデントは、「日本市場でのシェアを2年間で倍増させ、3~4年後には市場のリーダシップを取れるようにする」と目標を掲げる。

 現状の日本アバイアはオフィス向けのIP電話をほとんど販売しておらず、コールセンター向けIP電話市場以外ではシェアが低い。SP-1020Aを前面に押し出して、日本市場、特にオフィス向けIP電話市場での巻き返しを図る。不得意なオフィス市場を攻めるのであれば、新たな販売施策、新たな販売パートナーが必要になりそうだが、これらの戦略については明言を避けた。

鈴木 孝知=日経ソリューションビジネス

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