パワードコムは、自社の広域イーサネットサービス「Powered Ethernet」のユーザーを対象にした法人向けIP電話サービス「Powered IP Business Phone」を、7月1日から提供すると発表した。
特徴は、1本の広域イーサネット回線をデータ通信と共用しながら、音声通信の品質を高めた点。このため、品質基準を満たしたIP電話だけに許される、「03-xxxx-xxxx」といった一般の電話番号(0AB~J番号)が利用できる。パートナーにサービスの卸売りを始める時期は未定だが、パワードコムでは「パートナーとは、主に新規顧客の開拓で協業を積極的に進めたい」(マーケティング・商品統括本部 IPテレフォニー商品企画部の大貫裕嗣部長)考えだ。
今回のサービスはPowered Ethernetのオプションであり、パワードコムは「既存の回線ユーザーに売り込むことで、顧客単価の引き上げる」(大貫部長)ことを目指す。このため、当初は既存顧客に対し、パワードコムが直販だけでアプローチするという。ただし、その次の段階では新規顧客の開拓にも力を入れる。この段階ではソリューションプロバイダとの協業で販売強化を図る考えだ。また、既にPowered Ethernetを販売しているパートナーに対しては、意見を聞きながら、その顧客が早期にサービスを利用できるようにすることも検討したいという。
今回のIP電話サービスは、一般電話の番号を移し変えることもできる上、IP電話専用の回線も不要。このため、Powered Ethernetのユーザーに対して、「NTT電話などを解約できる」といったコストメリットのある提案ができるという。
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