コムチュア(東京都品川区、向浩一社長)のグループウエア関連ビジネスが好調だ。「2004年の4~5月は2億円だった売り上げが、4~5億円にもなった」と同社の松井章常務取締役営業本部長は話す。
同社の得意商材はロータスノーツ/ドミノ。ほかにサイボウズやネオジャパン製品も扱うが、全体の9割がノーツ/ドミノという。ノーツ向けアプリケーションの受託開発、バージョンアップやリプレースなど導入支援を手がける。グループウエア自体の販売はしていない。
「ERPなどへの投資が一巡したところで、情報活用の気運が出てきた。ポータル製品や携帯電話連携などのニーズも高い。2004年のグループウエア事業の売り上げは10億円だったが、2005年度は25億円の受注を見込んでいる」と松井常務。そのうち10億円はアプリケーション開発で、12億5000万円がリプレースやバージョンアップといった導入サービス、残りの2億5000万円は、同社がノーツユーザー向けに販売するアドオンソフト製品「CNAPシリーズ」のライセンス販売だ。
グループウエア提案の鍵は、具体的なコンサルティングにある、と松井常務は指摘する。「業務をこうしましょう、と言うだけでは足りない。このツールを使ってこうしましょう、こういう情報が欲しい場合はこうやればいいんです、というレベルが必要」という。現在、「ISO14000取得」「企業コンプライアンス」など、ユーザーの抱える課題別に情報活用の成功事例を整理し、コンサルティングの材料としてせっせと“貯金”しているという。
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