ソフト開発会社のアイシーシステム開発は、ユニデンが今春に発売した低価格のIP電話システム「ワンダートークス1248」に対応させたグループウエア「インフォカミグループウェアV3WT」を8月11日に発売する。
インフォカミV3WTの特徴は、ライセンス料金が10ユーザーで年間2万1000円と低価格である点。グループウエアの機能は掲示板や予定表の共有、名簿管理、文書管理など8つに絞り、電子メールの機能などは省いている。一方、IP電話システムとの連携では、社内名簿を使って内線電話をかける機能のほか、外線を着信すると、顧客名簿を参照して、発信者を部署内のパソコンすべてにポップアップ表示させるなど、必要な機能は一通りそろえているという。
ユニデンのワンダートークス1248は、SIP(セッション・イニシエーション・プロトコル)サーバーとIP電話機5台などのセットで実売30万円という格安の価格を武器に、中小企業への売り込みを図っている。周辺ソフトの充実を図るべく、5月にはSIPサーバーのAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)を無償公開した。今回のソフトは、このAPIを使って開発した。アイシーシステム開発は「IP電話システムにグループウエアを加えても、既存のビジネスフォンより低価格である点を中小企業に訴求して、早期に1万社へのセット導入を達成したい」としている。
インフォカミV3WTは、アイシーシステム開発が当面インターネット上でダウンロード販売する。ただしユニデンが、同社の販売パートナーにソフトを顧客に紹介するように働きかける。顧客によっては、販売パートナーが導入支援、サポート業務を手掛けることも可能だ。
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