IPv4では,アドレス空間は32ビット分だった。この空間を数で言うと,約43億個分のIPアドレスに相当する大きさだ。43億個は決して小さい数字ではない気がするが,現在約60億人いる世界中の人間がIPアドレスを一個ずつ使ったらもう足りなくなる。
では,IPv6アドレスの空間はどうなのだろうか。ビット数で言うと128ビットの空間,実数では約3.4を10の38乗倍した数になる。これは,3億4000万を1000兆倍し,さらに1000兆倍したもの。ちょっと想像できないほど莫大な数である。
IPv6アドレスと比べると,IPv4アドレスの数はとても少ない。IPv6アドレスの総数は,IPv4アドレスを7900兆倍し,さらに100兆倍した数となる。
もし,世界中の人間に同じ数だけIPアドレスを割り当てたとしよう。一人当たりのアドレス数は5600兆の100兆倍となる。事実上,IPv6アドレスの数は無限大といえる。