IPv6アドレスは,IPv4向けのIPアドレス(IPv4アドレス)よりも大幅に拡張されている。IPv4アドレスは32ビットで表現されるが,IPv6アドレスは128ビットで表現することになっている。ビットとは,2 進法で表した情報の基本単位で,0または1のどちらかの値をとる。つまり128ビットのIPv6アドレスは,0か1が128個並んだある数字になる。
もっとも,コンピュータを利用する私達人間がIPアドレスを表記するときには,一般に2進数を使用しない。IPv6アドレスは,コンピュータ技術の世界で数字を表現するときによく使われる16進数で表す。具体的には,128ビットを16ビットごとに「:」(コロン)で区切り,それぞれの16ビットを16進数で表記する。つまり,コロンで区切られた数字は0~ffffのいずれかになる。
一方IPv4アドレスは,我々が日常的に使っている10進数を用いる。0~255のいずれかの4組の数字を,「.」( ピリオド)でつないだものである。