インターネットで使うユニキャスト・アドレスは,世界で一意でないと通信そのものが成り立たない。だが,利用する場所を限定し,その中で一意になるなら別の場所と重複しても構わないことになる。このように利用場所を制限したアドレスもある。「サイトローカル・アドレス」と「リンクローカル・アドレス」である。これらに対し,重複が認められない通常のアドレスをグローバル・アドレスと呼ぶ。

 グローバル・アドレスは,その名から推測できるようにインターネット上で使う。アドレスの上位64ビットは,ルーターから教えてもらう。

 これに対して,サイトローカル・アドレスは,ある組織内に閉じた通信で用いるためのもの。メリットはアドレスを正式に取得する必要がないこと。上位48ビットは「fec0:0:0」に固定されており,アドレス管理組織に申請しなくても利用できる。IPv4のプライベート・アドレスに相当する。

 アドレス設定時には,ルーターから上位64ビットを割り当ててもらい,コンピュータが下位64ビットを作る。これは,グローバル・アドレスを使ったときと同じである。


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