ルーターを駅,経路を鉄道に見立てて,ルーティング・プロトコルを説明しよう(図3)。

図3 ルーティング・プロトコルが果たす役割

 図3の場合,東京駅から大阪方面へ行く経路は二つある。それぞれの駅は,大阪方面へは自分を通過すればたどり着けることを隣の駅に通知する。これを繰り返して,最終的に甲府駅と静岡駅から,大阪へたどり着ける経路の情報が東京駅に伝わる。経路情報を伝えたり伝えないことで,交通規制のようなことも実現できる。

 複数の経路がある場合,どちらが最適な経路なのかは,さまざまな要素で決められるので,一概には決められない。時間がかからないのが一番だとか,安いのが一番だとか,確実に通れるのが一番だとか,いろいろな要素が考えられる。何に基づいて経路を選択するかによって,ルーティング・プロトコルにはさまざまな種類が用意されている。IPv6向けのものとしては,社内ネットのような小・中規模ネットに最適なRIPng,プロバイダのような大規模ネット向けのOSPFv3とIS-IS,そしてプロバイダ間の接続に使われるBGP4+--などがある。


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