■はじめに
ASP(Application Service Provider:アプリケーション・サービス・プロバイダ)という言葉をご存知でしょうか。一時ほどではない気がしますが,新聞をはじめ,いろいろなメディアで取り上げられていますので,一度は耳にしたことがある方も多いでしょう。
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図1●ASPはアプリケーションの機能を,インターネットを介して提供する |
これらインターネットの新しいサービスの一つのジャンルにASPがあります。昨年から注目されるようになりましたが,その取り上げ方を見ていると,ASPがかなり広義の意味で解釈され,ホントはどんなものなのか,いまひとつわかりにくいという方も多いかと思います。そこで今回は,APSとは何なのかをわかりやすく解説しましょう。
■まずASPとは?
ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)を直訳すると,アプリケーション(応用ソフトウエア)をサービスとして,インターネットで提供する,という意味になります。皆さんがイメージするアプリケーションは何でしょうか。個人向けであればワープロ・ソフトや表計算ソフト,企業向けであれば,販売管理システムなどが思い浮かぶかもしれませんね。これらのアプリケーションの機能を,インターネットを介して,提供するのがASPです(図1[拡大表示])。
アプリケーションを利用する側のパソコンには,基本的にはInternet ExplorerやNetscape NavigatorなどのWebブラウザさえあればよく,パソコンにアプリケーションをインストールする必要はありません。そして基本的には,使った期間や処理した量に応じて料金を支払うのです。