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(BizIT,2000.8.8)

 米IBMの研究開発部門であるIBM Researchは8月7日,Linux 2.2搭載(X11 R6も含む)の腕時計サイズのデバイス「スマート・ウォッチ」を発表した。来週米国で開催予定のLinuxWorldに出展する。


 サイズは時計部分が幅56mm×奥行き48mm×厚さ12.25mm。この中に幅27.5mm×奥行き35.3mmのマザーボードを内蔵する。ARMベースのEP7211(CirrusLogic製)プロセッサのほか,8Mバイトのフラッシュ・メモリー,8MバイトのDRAM,IRとRFの両方のワイヤレス通信インタフェース,リチャージャブル・リチウムポリマー・バッテリーを搭載し,重さは44グラムしかない。











写真1●スマートウォッチ全景 写真2●タッチパネル・ディスプレイ表示






 機能としては,

・ワイヤレス対応デバイスとのワイヤレス通信に対応

・電子メール・メッセージの圧縮表示機能

・ポケットベル・タイプのメッセージの直接受信

・カレンダー,アドレス帳,To DoリストなどのPIM機能

などを備えているという。


 写真1で上部に見える2つの突起がIrDAと無線通信用のアンテナで,右上のダイヤル部分が操作用のローラーホイール,ディスプレイ部分はタッチパネルになっている。
 IBMが開発しているウエアラブル・コンピュータ同様に,小型の「パーベイシブ・デバイス」向けのテクノロジを集成したもので,「パッケージ,ディスプレイ,プロセッサ,ハードウェアによる暗号化,低消費電力システム、ワイヤレス・プロトコル,ユーザー・インタフェース,プライバシー・モデル,ミドルウェア,アプリケーションなど」の技術が含まれるという。


 スマート・ウオッチのハードウエア部分は主に日本で開発した。日本IBM東京基礎研究所がハードウェアのアーキテクチャとシステム設計を担当し,日本IBM野洲事業所が基板を製造した。工業デザインは日本IBMデザイン部門が担当。Linuxの移植とドライバ類の開発,ユーザー・インタフェースを含むPIMアプリケーションの開発などは米IBMコーポレーション ワトソン研究所が担当した。


日本IBM広報によれば今のところ,市販の予定はない。



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