金融業向け情報システムの国内研究開発拠点「先端金融工学センター(FISC-Japan)」を日本SGI(本社:東京都渋谷区)が11月にも開設する。
FISC-Japanは,大規模なモンテカルロ・シミュレーションを駆使する金融業のリスク管理システムや,データ・マイニングの技術を活用した顧客情報の分析ツールなどをSIパートナーと開発するための共同開発拠点。日本SGIは,スカラ型スーパーコンピュータの「Origin 2000シリーズ」と米SGIが米コーネル大学と共同開設/運用している「FISC(Financial Industry Solution Center)」の成果を提供し,SIパートナーが国内向けのシステムを開発できるようにするという。
FISC-Japanの開設当初に日本SGIのパートナーとなるのは,東京ガスのSI関連会社で,すでにコーネル大学と協力関係にあるティージー情報ネットワーク(TGIネット,本社:東京都新宿区)。TGIネットが蓄積している科学技術計算やデータウエアハウス構築のノウハウを組み合わせて国内金融機関の要求仕様に合ったシステムを開発するという。(佐藤 康朗=IT Pro編集)