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グラフィックスは製品によって大きな差

図7●3DMark2001 Second Editionのベンチマーク・テスト結果
搭載するグラフィックス・チップによって性能に大きな差がある。ノートパソコンは,デスクトップのハイエンドにはかなわないが,デスクトップの中級レベルのグラフィックス機能を持つ製品が出てきた。カッコ内はグラフィックス・チップ名とグラフィックス・メモリー容量。

 最後に3Dグラフィックス性能を見てみよう。高性能が求められるのは主に3Dゲームである。3Dグラフィックスのベンチマーク・テストとしては,米Futuremark社の「3DMark2001 Second Edition」を使用した。

 グラフィックス・チップの能力を見る場合,処理性能に加えどのような機能を持っているかも重要である。グラフィックス・チップが内蔵する機能は,そのチップがどの世代のDirectXに対応しているかでわかる。DirectXの世代は大きくDirectX 6以前,DirectX 7世代,DirectX 8世代,DirectX 9世代の四つに分かれる。各世代ごとに新しいハードウェア描画機構を備えているので,新しい世代向けのソフトは旧世代のDirectXでは動かない。現在でも多くのパソコンがDirectX 7以前のグラフィックス・チップを使っている。今回テストしたチップでは,DirectX 9世代はRADEON 9700 PROのみ。DirectX 8世代はRADEON 9000,MOBILITY RADEON 9000,MOBILITY FIRE GL 9000。DirectX 7世代が,RADEON 7000,MOBILITY RADEON 7500,MOBILITY FIRE GL 7800,GeForce4 MX 440,GeForce4 420/460 Go だ。

 まずDimension 8250は,よく使われている4種類のグラフィックス・ボードを差し替えて測定してみた(図7[拡大表示])。ハイエンドのRADEON 9700 PROの性能がいいのはいうまでもないが,他のボードでも3Dゲームで遊ぶには問題ない値が出た。ローエンドの自作低価格機は,チップセットのVIA Apollo KLE133が内蔵するグラフィックス機能を利用する。標準の1024×786ドット,32ビットカラーの環境では動作しなかったため,やむなく800×600ドットで16ビットカラーに設定を落としてテストした。この3D機能は使い物にならない。

写真3●米NVIDIA社のノートパソコン向け次期グラフィックスチップ「GeForce FX Go5600」

 ノートパソコンで問題が出たのは,バイオC1とバイオUの前モデル。そもそもテストが動作しなかった。同じグラフィックス・チップを搭載した製品は他にもあるので,両者に共通するCrusoe TM5800が何らかの形で影響した可能性がある。

 他はいずれもそこそこの3D性能を持っており,たいていの3Dゲームは大丈夫だろう。概してグラフィックス・メモリーの容量の多いノートが高い性能を示した。ノートで一番性能が高い製品で,デスクトップのRADEON 9000と同程度だった。

 ちなみに,Futuremarkの最新の3Dグラフィックス・ベンチマーク・テストはDirectX 9.0に対応した「3DMark03」である。このテストは,ほとんどのノートパソコンでまともに動作しなかった。一部のテストしか動作しないか,テスト中にエラーが出て止まってしまう。そもそもノートパソコン向けにはまだDirectX 9.0対応チップがないからだ。DirectX 9.0に対応したノートパソコン向けグラフィックス・チップとしては,ATIが「MOBILITY RADEON 9600」,米NVIDIA社の「GeForce FX Go5600/5200」を出荷予定だ(写真3[拡大表示])。こうしたチップを搭載したノートパソコンはまもなく登場する見込みである。