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マイクロソフトやロータス,国産大手メーカー3社など,グループウエアの主要ベンダーが9月から11月にかけて相次ぎ新版を投入した。システム管理の手間を軽減するために,「Active Directory」と連携してユーザー情報を容易に設定・変更できるようにした製品が多い。Webベースのグループウエアで大企業の部門や中小企業への導入実績を伸ばしているサイボウズとドリーム・アーツも,それぞれ10月と9月に新版の出荷を始めた。

 今秋,主要グループウエアの新版が一気に出そろった(表1)。

 多くの製品に共通する強化点のうち,最も注目されるのはユーザー情報の管理機能だ。マイクロソフト(東京都渋谷区)とNEC,日立製作所,富士通の国産大手メーカー3社が,それぞれのグループウエアとWindows2000のディレクトリ・サービス「Active Directory」を連携させる機能を強化したり,新たに追加した。必要なデータへのアクセスを容易にする“ポータル”機能の強化や,Webブラウザによるグループウエアの使い勝手の改善も進んでいる。

ユーザー情報の設定・変更が容易に

 マイクロソフトはWindows2000専用のグループウエア「Exchange 2000 Server」の出荷を11月10日に始める。同社によれば,「大企業を中心に,すでに20社がExchange 2000の導入を決めている」(藤縄智春製品マーケティング本部プラットフォーム製品部コラボレーションサーバーグループプロダクトマネージャ)という。

 従来製品Exchange Server 5.5との最大の違いは,Exchange 2000がユーザー情報を管理するための機能を持っていないことだ。ユーザー情報の管理には,Windows2000が標準で備えるActive Directoryを使う(36ページの図1)。マイクロソフトは従来から,Active DirectoryによってWindows2000向けサーバー・ソフトの管理面の使い勝手を向上させる戦略を打ち出していた。そのようなメリットを享受できるサーバー・ソフトとしては,Exchange 2000はSQL Server 2000に次いで2番目となる。

 Active Directoryは,企業の組織を階層構造で表現し,各組織に所属する社員の情報や,利用可能なコンピュータ資源などの情報を一元管理する。Exchange 2000のユーザーは,Active Directoryに登録したIDとパスワードを使ってExchange 2000にログインし,スケジュール管理や掲示板などの機能を利用する。人事異動などに伴って,システム管理者がExchange 2000のユーザー情報を変更するのも簡単だ。Active Directoryの管理画面でマウスを使って該当ユーザーを選択し,異動先の組織に移すだけでよい。従来はWindows NTとExchange 5.5で個別にユーザー情報を管理していたので,「人事異動などがあると,Windows NTとExchangeの両方のユーザー情報を変更する必要があり,手間がかかった」(藤縄プロダクトマネージャ)。

 Exchange 2000の電子メール機能を利用するには,IDとパスワード以外にメール・アドレスをActive Directoryに登録しておく必要がある。Exchange 2000をWindows2000にインストールすると,Active Directoryにメール・アドレスを登録するための項目が自動的に追加される。

(栗原 雅)