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 Visual Basic(VB)などを使って企業が独自に開発したアプリケーションを,Webブラウザから利用可能にするサービスが4月からスタートする。サービス利用企業は,作成済みのアプリケーションに手を加えなくても,インターネット経由で取引先や販売会社に公開できる。

図●エーアイピー ブリッジが4月から開始するサービスの概要
企業がVisual Basicなどで独自に開発したWindowsアプリケーションをサーバーで動作させ,Webブラウザから操作できる環境を提供する。シトリックス・システムズ・ジャパンが販売するWindowsアプリケーションを複数のユーザーがWebブラウザなどから同時に利用できるようにするソフト「MetaFrame」を使って実現する

 ソフトバンク・コマースの子会社でホスティング事業を営むエーアイピー ブリッジ(http://www.aipbridge.co.jp/)は,「@IP enabler for Win」の名称で4月からこのサービスを開始する。ユーザー企業がVisual BasicやC言語で独自に開発した,スタンドアローン型やクライアント/サーバー型のアプリケーションを,データセンターのサーバー上で動かし,インターネット経由で複数のクライアントが同時に利用できるようにする。シトリックス・システムズ・ジャパンが販売する,Windowsアプリケーションのマルチユーザー化ソフト「MetaFrame」を使って実現する([拡大表示])。

 エーアイピーの藤井泰之取締役セールス&マーケティング統括部長は,「Webベースのシステムを十分理解している技術者がいない企業にとって,既存アプリケーションをWeb対応に作り変えるのは簡単ではない」と主張する。手持ちの業務アプリケーションを使って,グループ会社や取引先向けのASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスを提供したい企業向けに売り込む。

 クライアントの環境は,Webブラウザが動作すれば,Windowsパソコンでなくてもかまわない。営業担当者などWindows CE機を使って外出先から,業務アプリケーションを利用することも想定している。MetaFrameは,サーバーとWebブラウザ間で送受信するデータ量を圧縮する機能を備えており,「モバイル環境でもPHSで通信可能な32kビット/秒程度の通信速度があれば問題なく利用できる」(藤井取締役)とする。エーアイピーは既存アプリケーションがMetaFrameを介してWebブラウザから利用できるかどうかを検証する作業も代行する。

 既存アプリケーションを動かすサーバーは,エーアイピーの提携先のデータセンターに設置する。各サービス利用企業ごとに,おおむね10台のサーバーを割り当てる。既存アプリケーション用サーバー,データベース・サーバー,MetaFrame用サーバー,運用監視用サーバーなどを多重化する。これらのサーバーは,24時間365日体制で動作状況を監視する。

 サービスの利用料金は,2年契約の場合,月額120万円から。別途,約200万円の初期費用がかかる。「ユーザー企業が独自にこうしたシステムを構築しようとすると,2000万~3000万円はかかる」(エーアイピーの藤井取締役)としている。

(坂口 裕一)