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 WebブラウザInternet Explorer(IE)上で動作する,業務用高速ブラウザが登場する。この高速ブラウザを使うとWeb系システムでもクライアント/サーバー(C/S)・システム並みの表示速度を確保できる。IEで各種情報を参照し,業務用データは高速ブラウザで入力する,といった使い分けが可能になる。

 この高速ブラウザは,「Biz/Browser for Internet Explorer Ver3.0」で,アクシスソフトウェア(東京都豊島区)が開発した。出荷は2002年1月末を予定している。同社の「Biz/Browser」という業務用高速ブラウザをバージョンアップするとともに,マイクロソフトのインターネットを使ったアプリケーション連携技術「Active Xコントロール」を使って実装した。

図●アクシスソフトウェアが2002年1月末から出荷する「Biz/Browser for Internet Explorer Ver3.0」の画面例
IE上で,従来のクライアント/サーバー方式の画面を高速表示できる

 ActiveXコントロールで実装したため,IE上にBiz/Browserの画面を表示させることが可能になった([拡大表示])。このためBiz/Browserの高速表示機能をIE上で使えるようになる。マイクロソフトの企業ポータル構築仕様「Digital Dashboard」の中にBiz/Browserを組み込んでおけば,各種のWebサイトや情報系システムをIEで検索し,検索結果などから得られたデータをDashboardを閉じずにBiz/Browserから入力できる。

 Biz/Browserは,クライアント側に処理画面データをキャッシュとして持てるので,画面表示のときに差分だけをダウンロードする。この仕組みを使うと,通常のクライアント/サーバー(C/S)・システムと同様の表示速度を確保できる。IE上で動かした場合も,サーバーとの通信にはIEを通さないので表示速度は落ちない。C/Sシステムと同様の業務用入力画面をIE上で実現しようとすると,表示速度がなかなか出ないという問題があった。

 バージョン3では,Active Xコントロールの採用に加え,標準のインターネット技術を全面採用した。例えば,XML形式ファイルの入出力が可能になった。従来のBiz/Browserで入出力ができたのはCSV形式のみだった。

 この機能により,XML形式でサーバー側に格納していたデータをクライアント側に呼び出して加工できる。例えば顧客データベース内の情報をいったんクライアント側に呼び出し,性別ごと,年齢ごと,職業ごと,に分けて分析することが可能になる。従来はサーバー側で加工していったん表にした後,CSV形式で呼び出す必要があった。

 さらに今回から,XMLのテキスト・データで画像を表現するSVG(Scalable Vector Graphics)フォーマットを採用した。「SVG形式であれば,GIFやJPEGのような画像ファイルに比べてファイル・サイズが小さいため,表示速度に与える影響は少ない」(アクシスソフトウェアの永井一美プロダクト開発部長)と判断した。

 SVGはWeb技術の標準化団体であるW3Cが提唱する画像データ形式。JPEGやGIF形式もSVG形式に記述することができるため,結果的にJPEGやGIF形式もサポートできる。

 Biz/Browser for Internet Explorer Ver3.0の価格は5万円(5ユーザーのとき)から。IE上に表示せずに単独で使用する「Biz/Browser Ver3.0」は2001年12月17日から同価格で出荷している。

(矢口 竜太郎)