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 住商情報システムはSAP R/3,Oracle E-Business Suite(EBS),自社製のProActiveの三つのERPパッケージ(統合業務パッケージ)事業を統括する新事業部を設立,ERPビジネスの強化を図る。特にOracle EBSは,サポート要員を来年3月までに2倍の200人体制に大幅増強する。

表●住商情報システムはSAP R/3,Oracle EBS,自社製のProActiveのERPパッケージそれぞれに200~300人規模のサポート体制を整備する
ERPパッケージ:統合業務パッケージ

 住商情報システムのERPパッケージ関連の売上高は,2002年3月期で合計130億円強と,同社の連結売上高の約2割を占める。「電機,医薬品,食品の製造業を中心に,下期にERP関連の案件が増えたことが,連結経常利益の前年比18.5%増に貢献した。今期も製造業,サービス業に加え,通信事業者や運輸業向けのERPベースのシステム構築需要が好調に推移する見込み」(岩崎恒夫社長)。

 ERPベンダーはここにきて業績の不振が噂されているが,「大企業のERP導入は広範囲で長期のプロジェクトになっており,(ベンダーの)ライセンス売り上げは低調でも,サービスは好調。業種でも鉄道,電力,独立行政法人など,これから導入が期待される分野も多い」(杉橋剛ERPソリューション部長)と自信を見せる。2002年度も3製品それぞれ10~20%の売り上げ増を見込み,2003年度にはERP関連で売上高200億円を目指す。

 そのため,住商情報は成長分野の強化策として,ERPを軸にSCM(サプライチェーン・マネジメント),CRM(カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)を総合的に構築するエンタープライズ・ソリューション事業部を4月1日付で設立した。従来は製造・流通・サービス業を担当する産業システム第1事業部の所管だったR/3と,パッケージ・インテグレーション事業部の所管だったOracle EBS,ProActiveを一つの事業部にまとめて,ERPビジネスを強化する。

 特にOracle EBSについては,サポート要員を現状の約100人から,来年3月までに2倍の200人体制に大幅増強する計画。同社の河野彰プロアクティブ営業部/e-パッケージ営業部 部長は,「国内最大規模のサポート体制にする。増員の方法は企業買収も含めて検討中だ。Oracle EBSのCRMモジュールは,市場でのサポート要員の不足が顕著なので,100人の増員のうち50人をあてる」と意気込む。

 そのほか,日本オラクルが進めている日本企業向けの連結会計モジュールの開発に参加したり,住商情報独自にグループ会計用の補完ソリューションを開発するなどして,Oracle EBS事業の拡大を図る。

 中堅企業向けのERPパッケージとして国内最大級のシェアを誇る自社製品のProActiveについても,現在50社の販売パートナを年内に10社程度増強する計画。さらに,従来の中堅企業中心から大企業向けの展開にも注力する。現在4社の大手企業で導入作業が始まっており,「今後は大企業向けにもR/3,Oracle EBS以外の選択肢としてProActiveの売り込みを強化する。リーズナブルな価格,日本製の強みである商習慣や法制度への対応力,ソース・コードの提供などを訴える。EBSとは基盤のデータベース,開発環境が共通なことから,EBSとの組み合わせ販売も狙う」(河野部長)。

 同社が最も早く,1993年末から手がけてきたR/3のビジネスでも,現在の330人のサポート体制を約100人増やす計画だ。

(千田 淳)