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注目は値下げの頻度

表2●日本ヒューレット・パッカードが1月、2月に行ったサーバーの価格変更
製品はいずれもProLiantシリーズ。BL10eとあるのはProLiant BL10eを意味する。下記以外に、三つの派生モデルの値下げもあった。1月にはML330 G2の267620-292にWindows2000 Serverをプリインストールした288198-292を22万8000円から22万4000円に、267623-292にWindows2000 Serverをプリインストールした288189-292を25万8000円から24万4000円にした。2月にはBL10eの285955-B21を10ブレードまとめた285956-B21を300万円から240万円にした

 今回他社に驚きを与えたのは、価格そのものではなく、HPの値下げの頻繁さである。「1~3月はサーバー最大の商戦期。多くの商談が進行している2月に値下げするのは普通ではない。見積もりを出し直さなければならなくなる」(日立の清水担当部長)と戸惑いをみせる。NECソリューションズのクライアント・サーバ販売推進本部の鳥居聡グループマネージャーは「同じモデルを何度も値下げして混乱しないのだろうか」と疑問の声を上げる。

 HPの上原本部長は「見積もりは出し直す。契約を取った後でも値下げを反映させる。手間がかかっても、価格が下がって顧客が喜ばないはずはない」と反論する。「顧客が急速にコスト・センシティブになっている。タイムリな価格を出さなければ、商談にこぎつけることさえできない」(同)。

 デルコンピュータの辻マネジャも、「コスト意識の高まりに伴い、Webサイトで最新の価格を確認する顧客が増えてきた。どの会社も今後はさらに頻繁な価格変更を迫られる」と予測する。NECとしても昔と同じままでいるわけではない。「製品発表は昔は半年に一度、今は大体3カ月に一度が基本だが、2002年12月にブレード・サーバー、1月に無停止型など、準備できたらすぐ発表する形に変わってきた。これからは年中いつでもサーバーの製品投入があると考えてもらったほうがよい」(乙黒本部長)。日立はモデル・チェンジが年2回、価格表の改訂が2~3カ月に1回。Webサイトを通した価格などの情報提供も強化しつつあり、価格競争を避けるつもりはない。

 サーバーの主要な部品であるプロセサとメモリーは、量産効果や集積度の向上によって価格が下落し続ける。たとえば、HPは1月にオプション製品のXeon(2GHz)を22万円から7万円に68%値下げした。そうした下落を、いかに早く本体価格に反映していくかが、サーバー・メーカーの命運を握る。サーバーの導入や販売に携わる人は、新たな製品が休むことなく登場し、価格が変動し続ける状況に慣れていく必要があるだろう。表2に、HPの本体値下げの詳細を示す。サーバーの相場感を養う目安になれば幸いである。