
運営システムを構築するにあたって,(1)2000年夏までの目標である10万人の会員からのアクセスに耐えられるシステムを作る,(2)システムの拡張性を確保する,(3)会員情報の保護などセキュリティを強化することを重視した。
会員増加の影響を受けやすいWebシステムは,拡張性を考慮してUNIXサーバーで構築した。最もアクセスが多いWebサーバーとメール・サーバーは2台の大型UNIX機(IBMのRS/ 6000 SP)を採用。Webサーバーの負荷分散用ソフトとして,IBMのNetwork Dispatcherを導入した。ユーザー認証用サーバーやファイアウオール用サーバーなどは合計30台ものRS/6000を使って構築した。
インターネット関連のアプリケーションは難しいため,アプリケーションはJavaプログラム(サーブレット)で記述し,サーバーで稼動させる。実行環境はIBMのアプリケーション・サーバーWebSphereである。
会員管理や販売管理,帳票処理など,高いセキュリティが要求される業務サーバーには,3台のAS/400を利用した。このほか,コンテンツ管理用に6台のパソコン・サーバーNetfinityを使っている。
(川又 英紀)