明治生命保険は3月から,「LPA(ライフ・プランニング・アドバイザ)」と呼ぶ業務指導担当者を支援するナレッジ・マネジメント・システムを本格稼働させた。新システムにより全国に150人いるLPAは,税制や法制度などの専門知識,営業提案資料のひな形,営業の成功事例といった,現場の保険営業担当者を指導するために必要な各種のナレッジを,Webブラウザから検索・参照・更新できるようになる。全国のLPAの間でナレッジを共有することで,営業担当者向け教育のレベルを底上げしていく。

 明治生命は新システムの運用体制を重視し,LPAが活用するナレッジをメンテナンスする役目を持った知識管理担当者2人を教育研修部に専任で置いた。さらに,LPA個人が持っているナレッジを引き出すために,「LPAが新たに更新する情報に対して,LPA同士が必ず意見を述べたり評価するようにした。さらに,利用者にとって有用なナレッジを積極的に登録するLPAを表彰する制度を設けた」(霍田貴典教育研修部FP開発グループリーダー)。

 今回構築したシステムへの投資額は「ゼロに等しい」(黒田暁情報システム部副長)。既存のイントラネットを活用できたほか,各種のナレッジがほとんど電子化されていたため。これらのナレッジを整理・分類する作業のための人件費しかかかっていない。

 マイクロソフトのグループウエアExchange Server 5.0上にこれまで保管していた一部のナレッジもイントラネット上に移行した。イントラネットへ一本化した理由は,「Exchange Serverはログ管理機能が弱く,情報へのアクセス傾向を把握できない。このため,知識の“鮮度管理”に支障があった」からだ。

(戸川 尚樹)