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清涼飲料水の製造・販売大手であるアサヒ飲料(東京都墨田区)は6月,本社と自社3工場,生産委託先27工場の間で,清涼飲料水の原料や缶などの資材に関する情報を共有するためのシステム「フロンティア」を強化する。原材料の歩留まりを把握する機能などをフロンティアに追加し,原材料の無駄や不足を減らすとともに,原材料の品質管理を今まで以上に徹底する。

 アサヒ飲料は,ERP(統合業務パッケージ)パッケージの「Protean」(開発は米ワンダーウエア)を使ってフロンティアを1999年11月に稼働させた。工場と生産委託先に端末を設置,原材料に関する数値情報や品質情報を入力してもらう。原材料データベースを参照すれば,どの原材料が今どこの工場のラインで使われているのかをリアルタイムに把握できる。万一,原材料が原因でトラブルが発生した時の対処も迅速にこなせるという。アサヒ飲料は現在,約1500種類の原材料を使って,常時300種類の商品を製造している。紙と手作業で各工場の品質情報を管理していくには限界が来ていた。

 6月に稼働させる品質管理機能は,Proteanに新機能を外付けして実現する。システム開発は,フロンティアを構築したNECとアサヒ情報システム(東京都中央区)が引き続き担当する。

 フロンティアは,Windows NT Server 4.0,Terminal Server Editionを利用したサーバー群で稼働する。構成はProteanを動かすアプリケーション・サーバーが5台,品質情報などを格納するデータベース・サーバー1台(Oracleを利用)。各工場から入力される品質情報は,すべてサーバー側で処理する。サーバーへのアクセス負荷を分散するためのソフト「MetaFrame」も利用している。

(川又 英紀)