千代田火災海上保険は7月,自動車保険や火災保険など全商品に関する契約,事故,保険金支払い情報を格納したデータ・ウエアハウスを稼働させる。格納する契約データは約700万件。一つの契約データについて1万項目以上もの情報を記録するため,データの総量は2.2テラバイトに及ぶ。契約内容に基づく検索に加えて,「最近5カ月以内に事故が発生した契約をすべて抽出する」といった検索であっても10分以内に完了できるようにする。

 新システムは本店の企画担当者など60人が利用し,自由な切り口でデータを検索・分析する。システム構築を手がけた情報システム部情報・業務システムグループの伊藤直巳課長は,「保険商品の自由化が進み,商品開発にデータを活用する必要性が増しため,新システムを構築した」と説明する。

 新システムの構築費用は13億円。データベースにOracle8i,サーバー機にはサン・マイクロシステムズのEnterprise10000,データ検索ツールには仏ビジネスオブジェクツのBusinessObjectsを採用した。勘定系システムから日次でデータを抽出して,データ・ウエアハウスに格納する。常時2年分のデータを蓄積する予定。

 2.2テラバイトに及ぶ大規模なデータ・ウエアハウスであるため,検索やローディングに時間がかかる可能性があった。そこでWindows NTサーバー上で稼働する試作システムを構築し,実地検証した後に,本番システムの構築に踏み切った。

 試作版を含めたシステム開発やプロジェクト・マネジメントは,フューチャーシステムコンサルティングに依頼した。運用基盤の開発は富士通,勘定系からのデータ移行は住商情報システムが担当した。

(小林 暢子)