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コネクタや航空用電子機器などを製造する日本航空電子工業は2001年3月までに,国内外の子会社12社に,独SAPのERPパッケージ(統合業務パッケージ)R/3を導入する。狙いは,「本社と子会社のシステム基盤を共通にして,グループ力を強化する」(多賀靖高情報システム部長)こと。

 子会社に展開するR/3のモジュールは,HR(人事管理)を除く10モジュール。FI(財務会計),CO(管理会計),AA(固定資産管理),PP(生産計画/管理),PS(プロジェクト管理),SD(販売管理),MM(購買管理),QM(品質管理),PM(プラント保全),WF(ワークフロー)の中から,子会社の業態に応じて選択,展開する。プラットフォームとしては,Windows NTサーバーとOracleを利用する予定。

 子会社展開に先立って,日本航空電子工業はR/3の10モジュールを本社で稼働させている。同時利用者数は約900。13台のWindows NTサーバーとOracleを採用した。「R/3とWindows NTの組み合わせで,稼働させてから一度もシステム・ダウンがない。信頼性については問題がないので,子会社もNTサーバーを使う」(多賀部長)ことを決めた。本社で旧システムを動かしていたNEC製メインフレームはすでに撤去した。

 これから着手する子会社へのR/3導入プロジェクトでは,期間短縮を狙って,ティアイエス・アンド・オリジン・コンサルティング(東京都江東区)に作業を委託する計画である。本社のR/3導入プロジェクトでは開発コストを抑制するため,同社の利用部門の担当者が中心になって約2年間をかけて導入した。外部のコンサルタントやシステム・インテグレータは使わなかった。

(戸川 尚樹)