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住友信託銀行は6月から,同行と投資顧問会社,証券会社を結び,有価証券の取引確認から決済に至る一連の業務プロセスを自動処理する「証券STP(ストレート・スルー・プロセシング)システム」を本稼働させる。各社が持つ既存システムの間でデータを変換・連携させる仕組みをWindows NTサーバー上に開発した。

 新システムを使うと,投資顧問会社の住友ライフ・インベストメント(東京都港区)から住友信託銀行に送られてくる「運用指図データ」と,運用指図を受けて有価証券を取引した証券会社から送られてくる「取引報告データ」を比較し,矛盾がないかどうかを確認(マッチング)できる。矛盾がなかった取引について,約定データを住友信託銀行の会計システムに送信し,取引があった当日に約定記帳処理をする。この結果,保有資産の時価を迅速に把握できるようになる。従来は,約定日の翌々日に記帳処理をしていた。

 マッチング処理を担うアプリケーションはNT4.0を搭載したパソコン・サーバーで稼働させる。住友信託銀行がVisual Basicを使ってアプリケーションを開発した。NTとVisual Basicを選択した理由は,「当行の要員にとって習熟度が高く,最も開発生産性が高いプラットフォームだったため」(証券管理サービス部ITチームの小丸一史主任調査役)。

 開発は情報技術と業務知識の両方を持つITチームの行員5人と,同行に常駐している協力会社の技術者7人が担当した。現場の業務知識を持つITチームがマッチングにかかわる業務プロセスを見直し,「アプリケーションの要件を大きく省略できた」(小丸主任調査役)。さらにプログラムを部品化して再利用性を高めた。

(高下 義弘)