食品卸最大手の国分は取引先の小売店に商品情報を公開するエクストラネットの構築に乗り出した。国分が整備した26万アイテムもの商品マスター情報を小売店からも利用できるようにし,自前で商品情報を蓄積・活用することが難しい中堅中小の小売店を支援する。現在数社の小売店との間でエクストラネットを構築しており,試験運用の後に取引先を拡大する予定。

 このエクストラネットにより国分は,同社が1999年6月に構築した営業支援システム「KOMPASS」の商品マスターを小売店に開放する。KOMPASSは国分の営業担当者が小売店に対して提案型の営業活動を展開するために整備したもの。

 「価格や商品コードなどの基本的な情報に加え,商品特性や棚割作成のための画像情報など,詳細な情報を盛りこんだ“商品カルテ”となっている」(システム推進担当システム第二部長の井口泰夫取締役)という。

 これまでは国分の本支社内のイントラネットを介して営業担当者や仕入れ部門の担当者約1500人が利用していた。商品マスターの情報充実に伴って,取引先から直接アクセスしたいという要請が出てきたため,公開に踏み切った。エクストラネット用パソコンの設定やネットワーク接続作業は国分が代行する。

 食品卸業界団体の日本加工食品卸協会は商品情報データベースを持ち,300社のメーカーの商品情報を収容している。国分はこのデータベースに,同社が独自に収集した情報を付加して商品マスターを構築した。今後は,メーカーにもエクストラネットへの参加を促し,メーカーが持つ画像などの商品情報を素早く国分の商品マスターに取り込めるようにする。

(小林 暢子)