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千葉県の市川市役所が5月8日,行政情報の閲覧や,公共施設の予約を,コンビニエンス・ストアに設置したキオスク端末からできるようにする「市川市360+5情報サポートサービス」を開始した。行政情報の閲覧や施設予約をコンビニでできるようにした地方自治体は,市川市が初めて。

 サンクスアンドアソシエイツ,デイリーヤマザキ(東京都千代田区),ローソン(大阪府吹田市)の3社が,東京,神奈川,千葉,埼玉の1都3県に展開する約1700店舗のキオスク端末を利用できる。市川市は東京都と境を接しており,住民の大半が東京近郊に職場がある。東京近郊にあるコンビニエンス・ストアからでも行政サービスを利用できるようにして,いわゆる“千葉都民”の利便性を高める。

 閲覧できる主な情報は,市の財政や事業計画などの行政情報,二酸化窒素の測定値をはじめとする生活環境情報,保育所の空き具合や予防接種の実施といった子育て情報など。施設予約は,公民館やスポーツ施設などが対象である。

 市川市役所は,市川市360+5情報サポートサービスのシステム基盤として,日本アイ・ビー・エムのAS/400 720を選択。AS/400が持つ論理分割機能を使うことで,提供する情報の管理と配信を行うロータス ドミノ,施設予約処理を行うWebアプリケーション,施設の予約状況を管理するDB2 UDB,これらすべてをAS/400 720上で稼働させる。ハードを1台にすることで運用コストを軽減できる。各アプリケーションには,それぞれ異なる論理区画を割り当てた。各区画は独立して稼働するので,ある区画に障害が発生しても他の区画に影響を与えることはない。

(森 永輔)