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 アルミ建材大手の新日軽は8月に,全国約100カ所の支店や営業所と,大手販売代理店を結んだ新受注システムを稼働させた。名称は「新BESTシステム」。新日軽や販売代理店の営業担当者がiモード携帯電話やノート・パソコンを使って,インターネット経由で本社のホスト・コンピュータ(富士通のメインフレームGS-8300シリーズ)に接続し,Webブラウザ上から商品の見積もりや在庫照会,受注処理ができるようにした。

 今後,約800ある販売代理店のすべてに新BESTシステムの利用を働きかけ,2年以内に販売代理店への導入を終える計画である。全国展開を視野に入れて,iモード携帯電話から利用できる業務システムを導入する企業はまだ珍しい。

 新日軽の狙いは,営業力と受注業務の効率向上。長谷川道雄情報システム部長は,「2年前に社員を数百人削減したが,売り上げはこれまで通りに維持する必要があった。そのため情報技術(IT)を駆使して,営業担当者一人ひとりの生産性を上げなければならなかった」という。

 新日軽はインターネット経由でホスト・コンピュータ(GS-8300シリーズ)にアクセスできるようにするため,アプリケーション・サーバーとWebサーバー(ハードはいずれも富士通のUNIXサーバーGP7000Fシリーズ)を追加した([拡大表示])。各サーバーには富士通のアプリケーション・サーバー・ソフト「INTERSTAGE Application Server」を搭載した。

図●新日軽の「新BESTシステム」の構成。インターネット経由でホスト・コンピュータにアクセスできるように,アプリケーション・サーバー・ソフト「INTERSTAGE Application Server」を搭載したUNIXサーバーとWebサーバーを追加した

 さらにホスト・コンピュータに富士通の「NETSTAGE/パートナー」を新規に搭載した。NETSTAGEは富士通製のメインフレーム上で動作している既存アプリケーションを,インターネット接続したパソコンから利用できるようにするミドルウエアである。

 営業担当者がiモード携帯電話の在庫照会画面に商品の品番を入力した場合,Webサーバーが品番のデータをアプリケーション・サーバーに送信する。アプリケーション・サーバー上にある在庫照会用のアプリケーションが,受信した品番データを基に,ホスト・コンピュータの在庫データを検索し該当するデータを抽出。Webサーバーを介してiモード携帯電話に返す。

 従来のシステムは支店と営業所,販売代理店のそれぞれに専用端末を設置し,専用線か通信衛星を使って本社のホスト・コンピュータと接続していた。インターネットから利用できないことに加え,端末の画面が見にくかったり,通信コストやシステム導入コストがかさむといった問題があった。

 新BESTシステムの開発に要した費用は約1億7000万円。開発期間は約1年半だった。

(栗原 雅)