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図●ファミマ・ドット・コムが構築したインターネット通販システム システムはCRC総合研究所のデータセンターに設置してある。このほか,外部とのゲートウエイ・サーバーや会計システム用サーバーなどがある |
第2次システムの開発は,これまでと同じNTTデータが担当する。ファミマ・ドット・コムは,NTTデータが第1次システムを非常に短期間で開発した実績を評価した。
NTTデータは,ファミマ・ドット・コムの第1次システムを2000年7月から10月までのわずか4カ月で開発した。NTTデータは,自社が運営するショッピング・モール「まちこ」のECシステムを開発した担当者を中心に,ファミマ・ドット・コム向けのプロジェクト・チームを結成。稼働直前のピーク時には,100人強の要員を投入して,10月末の稼働を死守した。
ファミマ・ドット・コムは以前から,「実績があるパッケージ・ソフトやミドルウエアを採用することで,システム開発期間を短縮する」(ファミマ・ドット・コムの北野隆オペレーション部システムグループリーダー)方針を採っている。例えば,ファミマ・ドット・コムの第1次システムの中核部分である受発注用の通販システムには,通販会社ムトウの関連会社であるミック(静岡県浜松市)が販売するパッケージ・ソフト「通販シェルパクラブ」を採用した。通販シェルパクラブは,通販システムの構築用として,広く利用されている。NTTデータ側のメンバーも,他社のシステム構築に利用した経験があった。
Webアプリケーションの開発に,iPlanet E-コマース・ソリューションズ ジャパン(東京都世田谷区)のWebアプリケーション・サーバー・ソフト「iPlanet Netscape Application Server」を利用したのも,ECシステムでの実績を重視したため。Web画面は,ファミマ・ドット・コムの社員と大日本印刷のスタッフが共同でデザインした。
ファミマ・ドット・コムは,Webサーバーなどに,サン・マイクロシステムズの小型UNIXサーバー「Sun Enterprise 450」を採用した。データベース・サーバーには,サンのミッドレンジ機「Sun Enterprise 4500」を使う。受発注用の通販システムだけは例外で,Windows NTサーバーを利用している。通販パッケージの通販シェルパクラブが,Windows NT上でしか動作しなかったからだ。サーバー機はすべて,CRC総合研究所のデータセンターに設置してある。