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図●グンゼが構築した新データ・ウエアハウスの概要
一度メインフレーム上のデータ分析ツール「MAPPER」に蓄えたデータを日本ユニシスの大型サーバーES7000に読み込んでから分析する。ES7000上では,別区画でノーツ・サーバーも動かす。
 肌着大手のグンゼは2001年1月,得意先情報や時系列の販売情報など,1500万件を蓄積したデータ・ウエアハウス・システムを稼働させた。パソコンのWebブラウザからデータ・ウエアハウス内のデータを分析し,販売動向や消費者ニーズの分析に役立てる。グンゼの内藤敬一取締役情報システムセンター長は,「当社はS21という全社改革運動のなかで,経営にかかわるさまざまな動きを,目に見える“情報”として扱おうとしている。特に販売に関する情報を扱うために,データ・ウエアハウス・システムを構築した」と語る。

 グンゼは従来から,日本ユニシスの情報分析ツール「MAPPER」を使った情報系システムを利用していた。しかし,ドリルダウンやスライシング,ダイシングといった複雑なデータ分析はできなかった。そこで「MAPPER上に蓄えたデータなどを,データ・ウエアハウスに読み込んで,ブランド別販売情報分析や販社別売り上げ実績分析といった,きめ細かい分析ができるようにした」(グンゼの金坂保仁情報システムセンターシステムエンジニアリング課長)。

 データ・ウエアハウスは,日本ユニシスの大型サーバー「ES7000」上で動かす。OSにはWindows NT4.0,データベース・ソフトにはOracle8iを採用した。Webブラウザからデータ・ウエアハウスを利用するための仕組みは,日本ユニシスのWebデータマート構築ツールを使って構築した。「一から自前で作るのに比べて,はるかに開発生産性が高かった」(金坂課長)という。システムの開発はグンゼの情報システムセンターが担当し,日本ユニシスが一部協力した。

 グンゼがES7000の採用を決めたポイントは,価格性能比の高さにあった。ES7000は,インテルのPentiumIII Xeonを最大32個搭載できる,大型の“パソコン・サーバー”である。処理性能は,より高価なUNIXサーバーに負けないと判断した。「大半の分析は,処理を依頼してから数秒以内に結果が得られる性能を確保した」(金坂課長)という。

 グンゼは導入したES7000をデータ・ウエアハウス・サーバーとしてだけでなく,グループウエア・サーバーとしても利用する計画だ。ES7000が搭載する16個のプロセサのうち,4個をロータス ノーツ用に割り当てる。グンゼはすでにノーツを導入済みで,社内には21台のノーツ・サーバーが稼働している。このうちの3台を2001年3月をメドに,ES7000上に統合する。

 ES7000は,1台のシステムを複数の区画に分割し,それぞれの区画を異なるサーバー機として動かせる。グンゼは,この機能を使いサーバーの運用負荷を削減する。

(中村 建助)